ハースストーンと愛妻、あと好きなもの

3児の父・社会人ハースストーンファンの趣味と備忘録

1歳~72歳(家族7人)のクリスマスプレゼントを本気で選んでみた(2019年)

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こんにちは、macomoです。

今日はハースストーンじゃない話をします。

プライベートな日記です。我が家では毎年クリスマスパーティーをお家でひらきます。子供たちのプレゼントを用意して、前日からディナーの内容を打ち合わせして、ケーキはお店に予約して、お部屋を飾り付けしたりしてワイワイ楽しむのが年の瀬の恒例です。

 

プレゼント選びってマジ大変

クリスマスでいちばん肝心で、いちばん大変なのは、プレゼントだと思います。誰がなにをほしがっているのか予想して、調査して、それとなくつきとめて、ほしくないものをプレゼントしないように気を配る。これが実に大変です。

 

しかも子供たちは1年1年成長していって、去年欲しかったものがもう今年欲しいとはかぎりません。成長にあわせた、ぴったりのものを贈りたいけど、ぴったりすぎてすぐ飽きちゃうのも困ります。

 

それと、僕のなかのクリスマスプレゼントルールみたいなものもあって、クリスマスには「遊び」のものをプレゼントしてあげたい、という気持ちがあります。ついお勉強に関係したものをプレゼントにかこつけて押しつけたくなる気もしますが、クリスマスはいい子にしていた子供に、童心を忘れないでいてほしいと願う日だと考えていますので、お勉強ぽいものは避けたく。

 

誰かかわりに選んでくれたり、学年別のおすすめプレゼントリストとか教えてくれたら便利なんだけど、とは言えとは言え我が子のためにうんうん悩んで夫婦でおしゃべりするのもそれはそれでクリスマスのだいご味といえるでしょう。

 

ということで、今年夫婦で選んだ我が家のクリスマスプレゼントを記録してみました。主に我が家の来年参考用になりますが、あーこれいいな、とか、ほーこういうのあるのかー、という参考になれば幸いです。

 

我が家のクリスマスプレゼント

ではでは、クリスマスプレゼントのご紹介!

娘・1歳女児ちゃんむけ 

はじめてのおままごと フルーツセット 木箱入り

はじめてのおままごと フルーツセット 木箱入り

  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

ウッディプッディの木製おままごとセットです。 

材質は木で、非常になめらかに作られているかわいらしいフルーツのおもちゃです。店頭でいくつかおままごとセットを見比べてみて、このシリーズがいちばんいいなと思いました。

 

特徴は、磁石でくっついていることです。パーツ同士がちいさい磁石でくっついていて、幼児の弱い力でもかんたんに包丁でサッと切れるのが素晴らしい。

 

それから比較でいうと、中が空洞になっているプラスチック製のおままごとが軽すぎて遊んでいるときに滑ってしまうのにくらべて、全体的に木でできているので重すぎず軽すぎず、手にしっかりなじむ感じが他とちがうところです。

 

息子・小学生男子むけ 

【PS4】シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition

【PS4】シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 発売日: 2018/04/12
  • メディア: Video Game
 

我が家のボーイが一年前からずーーーーーっと欲しい欲しいと言っていた、都市シミュレーションゲームです。マイクラ大好き小学生なので、そこから興味がのびたのかな?YouTubeのプレイ動画も充実しているらしく、 念願かなっていちばん欲しいゲームをゲットできたため大喜びの様子でした。

 

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ちなみに昨日さっそくやっていて、「ゴミ処理問題が~」とか「労働需要が足りない~」とか、普段聞いたこともないような単語が彼の口からバンバン飛び出していたのでびっくり。いっぱしのちびっこ市長さんになっておりました。今度パパもこのゲームやらせてもらおうと思います!

 

娘・中学生むけ

続いてうちの娘(おしゃれさん)は、ゲームも漫画もいらないのでヘアアイロンほしい!と明確なリクエストがありましてこれになりました。我が家のサンタはけっこう融通きくところあるので、リクエストはわりと通ります。

 

パパはぜんぜんこういうおしゃれ道具使わないので、このアイテムの良し悪しはちっともわかりません。でも本人は、プレゼントを開けるときにめずらしく「にへへへ……」とニヤケ顔をさらしていたので、中学生女子的にはかなりうれしい様子。

 

妻は「夫さんもこういうの使いなよ、男性も使っていいんだよ」と前に言っていたのですが、う~ん、、、縁遠いなぁ、、、、。

 

姪っ子・高校生むけ

クリスマスプレゼントということで、親戚のおうちの娘さん用のものも用意しました。これは、いま高校生がぜったい欲しいやつ・かつ5000円未満、という条件で妻ががんばって探してくれたいい感じのワイヤレスイヤホンです。

 

妻が、というか正確には妻と姪っ子ちゃんで相談して予算も念頭にいれながら吟味した様子。高校生だともうサンタ信じてないので、予算とか生々しい話もぜんぜんOKですね。話が早い。

 

それにしてもワイヤレスイヤホンって、マジで憧れだよね。若い時すっごい欲しかった。若い時にゲットできた人は幸せよね。てかいまからでもほしい。

 

 おばあちゃん 

日頃お世話になっているおばあちゃんのために、圧力鍋をプレゼント。容量6リットルのちょっと大きいやつです。妻がおばあちゃんとの日常会話から、彼女がいちばん今欲しいものをつきとめた結果です。ナイス・妻。

 

「え~、いいのに。買うわよ?プレゼントじゃなくて買うわよ、ほんと、いいのに~」と 遠慮がちなおばあちゃんでしたが、笑顔はほっこり。よっしゃ。

 

代金のかわりに圧力鍋で美味しいチャーシューとか作ってもらえればそれで良しってことで!(高齢者を働かせる気まんまん)

 

妻へ 

あとこれ!いま流行りの、体験型ギフトってやつです。

都内のエステサロンで1回施術できる権利のチケット。

 

いろいろ検討したんですが、妻はさいきんやること山積みで、口癖のように「時間がほしい」とか「いやされたい」とか言っているので、忙しさから解放されてリラックスできる時間を提供できるならと、こういうタイプのプレゼントもいいかもしれないなー、と。

 

あと、妻。いつもありがとう。 最近このブログ読んでくれてないらしいから、こっそり書いてもばれないぜ。愛してる。

 

自分へ

そしてそして、自分サンタから自分へのプレゼントー!

お絵描きソフト&ペンタブレットのセットでーす!!!!

 

僕だけ2個! 僕だけ2個! ずるい! でもセットだから1個ってことで!

絵って描いてみたかったんだよね! どうなるかな? 上手に描けるかな?

くっくっく、、、ここから僕の画業が始まるのである。

面白い絵を描くぞー。せっかくペンタブ買ったから描くぞー。

ってここに書いておかないと描かないかもしれないぞ。

 

本体とソフトのセットで1万円しちゃいました。でも、もっと質をもとめると6万円とかのペンタブもあるみたいなので、初心者の導入むけとしてはお買い得ではないでしょうか。あ、本当にお買い得かどうかは僕の使い方によるか。

 

えー、買っただけで満足しちゃってる感あるけど、はい、楽しんでみます。

 

まとめ

まじめな話、クリスマスの準備ってすんごい大変ですね。

 

毎年、妻とふたりで12月になるかならないかくらいから打ち合わせをはじめて、だれがなにを欲しがってるかとか調査して、予算をくんで、だんだん気分も盛り上げていって、子供たちにもいくらか手伝わせたりして、当日もやること多くてへとへとで。

 

でも、これも毎年言っていることなんですけど、子供たちが喜ぶ姿をみるとそれまでの準備の苦労がぜ~~んぶ吹き飛んで、ああ頑張ってよかったなぁ、って思えるから不思議です。

 

(なにが不思議って毎年むくわれてるのに、準備し始めるころには「げえ、また今年もめんどくせえw」としか思っていない自分の学習能力の低さが最大の不思議です)

 

とはいうものの、愛する人がほっこり笑ってくれればそれで充分なんだな、という気持ちになれるのもクリスマスならでは。むかしは恋人のためのイベントだったけど、いまではすっかりサンタさん目線になってて、年をとるのも案外わるくないかもなぁ、とか思っちゃうクリスマスでした。

 

それでは、また。メリークリスマス。

 

 

絶対に急襲生命奪取ケアを忘れてはいけないフェイスハンター

おつかれさまです、macomoです。

今日も懲りずにフェイスハンターを回しています。

 

フェイスハンターを使う上で特にシビアにもとめられる「急襲・生命奪取ケア」のことを覚えておくために書きとめておきます。

 

以前、たれべあ先生にコーチングをうけたときにも実戦で遭遇した手で、これがきちんとできたから勝てた試合がいくつもあります。

 

うちの妻くらい(ランク20~15帯で修行中)のプレイヤーにぜひ覚えてほしいテクニックです。よろしくお願いします。

 

所信表明

 

いや、

急襲生命奪取ケア、

ほんとほんとほんと大事。

精神衛生的にほんと大事。

これ忘れて、相手に回復&逆転のチャンスを与えると超高確率で

 

「ありがとう!」

 

って感謝エモートくるわけじゃないですか。

 か  く !!!!!(笑)

 

「ありがとう!」

 

じゃねえわ!!!!!!!!!!!!

むきーーーーー!!!!

 

「恩に着る!」

 

じゃねえわ!!!!

 

「感謝します」

 

いいいいいいいいいいいいい!!!!

 

おれが!

 

おれがわるかった!!!!!

おれの、おれのせいで、おれまけた!!!!!むっきーーーー!!!

って、

なるじゃないですか。

 

いま! いまいまいま! いまおれミニオン出さなかったら勝ってたー。

勝ってたんですけどー! 時間もどって! 時間、ほんと、トキ来てもどして時間!

 

て、なるじゃないですか。

ね?

そうならないためにですね。覚えておきたい、それが急襲生命奪取ケアです。

 

急襲生命奪取ケア=相手に回復させないため工夫

相手の体力を7ターン目ぴったりに、芸術的に削りきることを目標とするフェイスハンターにおいて、いちばんの困りごとは回復です。

 

現環境においては、ジリアックス、シャヴァーラ、スケイルハイドの3枚が特にフェイスハンターの勝利プランを妨害してくる代表格。

 

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こいつ。

 

急襲・生命奪取をそなえているので、手札から出てきていきなりこちらのミニオンを処理し、おまけに回復までして、7ターン目ぴったりの勝利が遠のいてしまいます。そうなったら負けです。ぜったいに避けるべき事故です。

 

パラディン戦において長期戦までもつれこんだ時にシャヴァーラを警戒すること、ローグ戦においてジリアックス、スケイルハイドを警戒することは決して忘れてはいけません。

 

これらのミニオンが出てくる可能性があると読んでいるなら、不用意にこちらの場にミニオンを出しては、(あるいは残しておいては)いけない、ということです。

 

たとえば現在と次のターンで勝てそうな時。ライフドリンカーで相手の体力を削っておけば、次のターンで勝てる。そう思ったとしても、はたして本当にライフドリンカーを出していいかどうかを立ち止まって考えてみる。それが急襲回復ケアです。

 

そういう場合には、まず自分の残り体力との相談です。

ライフドリンカーを出さない。すると次のターンでは勝てない。そのかわり、自分がやられることもなさそうかどうかをチェックします。では、次の次のターンでなら勝てそうかどうか? → 勝てそう。よし!それに賭けよう。

 

これによって、相手は急襲生命奪取で回復できないので体力がそれ以上増えません。こちらの勝利プランが維持されるので、予定どおりにいけば、次の次のターンに勝てるわけです。

 

ほかのミニオンも同様

ライフドリンカーは一例であって、ほかのミニオンも同様です。

急襲生命奪取ミニオンが来ると予想できるとき、ミニオンも、呪文も、武器も、どの手もとれるという状況にある場合、ミニオンを出すということはできるだけ最後の手段にしなければなりません。

 

「三匹がキル」を2/3で達成しないでおく

稀(まれ)ではありますが、三匹がキルのクエストを達成することが裏目になって負ける、というパターンも覚えておくと役に立ちます。

 

三匹がキルは3回ヒーローパワーを使うと1/1断末魔2ダメージのレプラノームを3体も場に出すという超コスパの高い強カードです。

 

現在主流のフェイスハンターはこのカード効果を早期に達成し、相手の対応をまたずに体力をゼロまで削りきることを目標にしています。つまり、基本的にはこの効果の達成を目指すべきなのですが、急襲生命奪取ケアの観点に立てばちがった見方ができます。

 

効果によって場に出たレプラノームが、回復のためのエサになってしまうのです。たとえばシャヴァ―ラだとレプラノームの2点ダメージをさしひいて5点も回復されてしまいます。とくにシャヴァ―ラを複数展開できるサスロヴァールとのコンボだと、一瞬で3体まででてくるので15点回復されてしまいます。

 

ジリアックスでも3点・レプラノーム反撃2点ダメージで相殺して、実質1点しか回復しないとはいえ、フェイスハンターは1点の差をギリギリでおいつめるデッキなので、このわずかな差を縮められずに勝ちきれなくなる可能性もあります。

 

三匹がキルをいま達成して、かえって負けることもあるかも?と疑いをかければ、自己責任死を避けられるかもしれません。相手は回復したくてうずうずしているのに、まったくできない。やがて死。さすれば、相手から「お見事ね」というエモートさえもらって勝利できることでしょう。

 

まとめ  

フェイスハンター本当に面白いです。昔懐かしい、みたいに言われているみたいですが、個人的にはものすごくフレッシュ!

 

ハースストーンのアカウントをつくったのはリリース後間もなくだったんですけど、そこから何年もラダーから逃げつづけていた僕はフェイスハンターが流行った時期をスルーしているため、まるで初めて遭遇したみたいな、新鮮なプレイ感をあじわえる面白デッキなのです。

 

プレイングの基本を鍛えなおすのにぴったり。初心者が使っても強く、上級者には上級者のキレッキレな芸術があって、シンプルなのに奥が深いデッキだなぁ、と感じます。

 

それでは、また。

 

7ターン合計28マナで30点ダメージを与えれば勝てるフェイスハンターの話

こんにちは、macomoです。

ハースストーン新環境・めちゃめちゃ面白いですね。

ということで今日は、ハースストーンの話をします。redditの記事を読んで、目からウロコの発見があったのでそのことを自分なりにまとめていきます。

 

12/15頃にrediitに投稿され、ahirunさんのサイトでも紹介されて環境に衝撃を与えたJokeJediさんの「三匹がキル」フェイスハンターの話です。

 

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三匹がキル。発表時は正直弱そうって思ってました、すいませんでした。

 

◆参考にした記事はこちらです↓

www.reddit.com

 

なお、以下のお話は熟練の上級プレイヤーには常識かもしれません。

ですが、僕としては「そうか、そんな考え方があるのか!」という驚きの観点だったので備忘録がわりに書いておきます。逆にカードゲームはじめたばかりの方や、人気のフェイスハンターの基本的な使い方を知りたい、という方にはお役にたつ記事になるかと思います。

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

dpmという考え方

JokeJediさんのフェイスハンターデッキガイドのなかで特に目を引いたのは、

DPM/Damege Per Mana

という用語です。

 

DPM=マナあたりのダメージ。

 

たとえばヒーローパワーは、2マナ払って2ダメージ与えるので、1マナにつき1ダメージだからdpmは「1」となります。

 

魔力の一矢

1マナで2点ダメージが出せるからdpmは2です。

 

イーグルホーンボウ

3マナ払って6点だからこれもdpmは2です。

 

猟犬を放て

敵1体のときだと3マナで1点だから0.33。

敵2体のときだと3マナで2点だから0.66。

敵3体でやっとdpmは1になります。

 

ここまでが前提です。

そして、記事にはもうひとつ大切なことが書いてありました。

 

7ターンでいくらマナを使えるのか?

JokeJediさんはこのデッキガイドのなかでこう言っています。このデッキはテンポでもなく、コントロールでもなく、ミッドレンジでもない。7ラウンド目までに相手を削りきるフェイスデッキだ、と。

 

この7ターン目までに、というところが非常に肝心で、JokeJediさんは1ターン目から7ターン目に自分がアクセスできるマナの合計に意識を払おう、と言っています。ハースストーンのマナは1ターンごとに1マナずつ増えていきますので、

 

       → 1 

      → 3

     → 6

    → 10

   → 15

  → 21

 → 28

 

1+2+3+4+5+6+7=28

 

28マナ。これが相手を削りきるために使えるリソースです。

 

ここでdpmの話にもどります。1マナあたり1ダメージを与えるつもりでゲームをすすめていると、7ターン目までに28マナしかないので、30点与えて倒すにはあと2点たりないわけです。

 

僕はこれを読んだときこう思いました。

 

おお~、言われてみればそのとおり。

7ターン・リーサルには28マナ/dpm1だと2点足りないのか!

 

そしてこうも思いました。

 

つまり、その2点を工夫すればいいの!?

それならできそうじゃね!?

 

そこから、dpmを上げる手を模索する修行が始まりました。

 

dpmを上げる基本

まずは基本的な考え方です。

ドワーフの狙撃手で1回攻撃できたらdpmは1。

ですが、すぐ処理されず、もう一回攻撃できたらdpmは2!

足りない2点のうち、もう1点を稼げました。はい、ここですかさず自分を褒める! よくやった、もうあと1点! ここからほぼdpm1でも(=つまり毎ターンヒロパ撃っていても)あと1点どこかで稼げば勝ち! なんならもう1回ドワーフで殴れれば勝ち! くらいの気持ちで相手の顔を攻めていく気持ちをブレさせなければ勝利はもうすぐです。

 

dpmをもっと上げる工夫

とはいえ、もちろんドワーフ狙撃手だけでは高いdpmを維持できないので、もっといろいろな工夫が必要です。

 

たとえば魔力の一矢に、呪文ダメージを付加するのはいちばんわかりやすいですね。

 

JokeJediさんのデッキレシピには強仙師(呪文ダメージ+2)が入っていましたので、それとあわせて考えます。呪文ダメージ+2がのれば、魔力の一矢はわずか1マナから4ダメージが出せるのでdpmは驚異の4! もう勝ったも同然。

 ※2019/12/19現在、すでに呪文ダメージミニオンは主要レシピから消えてしまいました。

 

イーグルホーンボウなら、秘策を1回でも踏んでもらえればもう一回攻撃できるようになるので、3マナから3点×3回=9点のダメージが出て、dpmは3になります。オーバーキルですね。

 

猟犬を放てと森林狼を組み合わせると、4コスト必要なので、

敵1体 dpm0.5。

敵2体 dpm1。

敵3体 dpm1.5。

敵4体 dpm2。

敵5体 dpm2.5。

3体以上の敵がいるときに出せば不足の2点を補うのに十分ということがわかります。

 

ほかにも、毎ターンできることを検討するときに、プランAとBのうち、どちらがdpmをより上げるか考えるとその時とるべきアクションが決めやすくなってきます。

 

dpmをもっともっともっと上げるdpmエッジ

フェイスハンターの勝利プランをより深く理解するには、dpmエッジという考え方も有用だと感じました。

 

1~3ターン目は「三匹がキル」のためにヒーローパワーを毎ターン使うことが推奨されるため、三匹がキルを準備するのに支払うコスト分のダメージが出ず、自然とdpmは1を下回ります(おまけにヒロパはdpm1だから、これだとdpmは増加せず)。

 

28マナ30点にとどかないので、どこかに急角度(エッジ)を設けなくてはなりません。そのチャンスが、4、5、6ターン目です。このタイミングでできるだけがんばります。4~6ターン目のあいだできるだけdpmを1.5以上に上げて合計ダメージを稼いでいき、7ターン目にぴったりリーサルを実現するのが狙いです。

 

2ターン先くらいまでの合計ダメージを計算して、きれいに相手の体力がゼロになる! パズルみたいな遊び心地があるので、こういう勝ち方がきまるとフェイスハンターがますます好きになっちゃいますね。

 

まとめ

てなかんじで、新環境めちゃめちゃ面白いですね!(二回目)おもしろいし、やればやるほど強くなれる気がします。

 

毎日毎日強いデッキが発明されて、発明されてはそれを克服するさらに強いデッキが見つかり、強いやつより強いやつを倒せるのは結局古典的なデッキだった、みたいな強弱のサイクルがぐるぐるぐるぐる高速回転していて非常にエキサイティングです。

 

恐ろしいことにこの記事を書いている12/19現在は、すでに多くのデッキでフェイスハンターの超スピードに対応する策がかなり練られていると感じます。

 

さらにはこのJokeJediさんレシピはすでに様々なアレンジが試みられており、同型のフェイスハンターミラーマッチで優位に立てる、もっともっと過激でアグレッシブな構成も人気が出てきています。もっとも狩りやすいとされている断末魔ローグですら、挑発や生命奪取をもったメカミニオンをわざわざ増量して、フェイスハンターへの対抗策を強化する工夫もとられているくらいです。

 

もしかすると明日にはもうフェイスハンター自体がだいぶ過去の話になってしまっているかもしれませんが、dpmという考え方、dpmエッジという勝利プランを練習するために……そしてなによりこのデッキ自体が超面白いので、もうしばらくフェイスハンターを研究してみようと思います。

 

それでは、また。

 

 

追記:続きを書きました!

絶対に急襲生命奪取ケアを忘れてはいけないフェイスハンター - ハースストーンと愛妻、あと好きなもの

中学3年まで不良でグレていたH君が進学校に行った話

こんにちは、macomoです。

今日は、思い出話をします。
あるいは、「なにごとも始めるのに遅すぎるなんてことはない」というお話です。それは僕が高校生のころ、修学旅行の帰路でのことでした。


「俺、中3まで勉強したことなかったんだよ」


同じ班のH君は、夜行列車の寝室でそう言いました。

 

いまでは廃止されてしまったブルートレイン。九州・東京間を行く深夜鉄道。僕はクラスの友達と夜を徹して語りあいます。真夜中を走る非・日常感に、みんな昂揚(こうよう)していました。修学旅行が終わってしまう淋しさも手伝って、みんな一秒を惜しむようにして語り、お互いの話にじっと耳をかたむけあいました。

 

たとえば、好きな女の子の話。修学旅行の経験の話。進路の話。オセロで負けない方法の話。カレーを食べすぎて香辛料アレルギーになった話。超ひも理論の話。部活の話。家族の話。そのほか、いろいろ、いろいろ。

 

やがて真夜中をおおきくすぎて、夜よりも夜明けのほうが近くなってきたころ。地元にだんだん近づいてきて、寝落ちしてしまう友達もちらほら出てきたりして。話すこともだいたい煮詰まり、僕たちはもっぱら過去のことを打ち明けるようになっていきました。17~18歳の僕たちが、それまで誰にもしゃべったことがない、自分だけのささやかな歴史。このかぎられた人がついてきている夜と朝のまんなかで、こっそりと切り出す、青春がぎゅっと濃縮されたような特別の空気が流れていました。

 

そしてH君は、はにかみながら話しはじめました。「まあ、これは誰にも言ったことない話なんだけど」と前置きして。どういうわけか、すこし恥ずかしそうに。でも、どこか誇らしげに。「俺、中3の夏まで勉強したことなかったんだよ」と。

 

驚きました。なぜって彼は学年で頭が良い方だったから。そんなはずはない。高校はそれなりの進学校で、ノー勉強で入れるところではなかったはず。どういうことだろう? そう思って彼に続きを聞きます。

 

勉強きらいでグレててさ、先生にボコボコにされて、お前どうしようもねえやつだなって呆れられてて、でも中学3年のとき、お前このままだと本当にどうしようもねえからせめて高校いけよ俺が教えてやるからって先生に言われて。

 

その先生がほんとうに勉強教えてくれたんだよ。放課後ずっと勉強を見てもらうようになってさ。そしたら勉強ちょっと好きになったんだよね。それで俺も本気になって、それまでの人生で一番全力なくらい猛勉強して、全部の教科を小学生からやりなおして、半年もなかったと思う、ほんとに全部やりなおして、死ぬかと思ったけどぜんぶやって、そしたらうちに受かったんだ。

 

え、なにそれ。ドラマかよ!?そういう映画ありそうじゃん! ああ、俺もそう思う、言ってH君はニヤっと笑いました。僕はその時、この世界の主人公はH君なのかもしれない、なんて本気で思ったものです。どん底から階段を全力疾走で駆け上がっていくサクセスストーリーの、かっこいい主役。僕は、僕の人生の主役のつもりでいたけど、H君こそが地球の、日本の、市内にひっそり立ち上がった物語の主人公なのかもしれない。

 

僕はなんだかこの話にえらく感動して、修学旅行でどこをどう歩いてなにを見聞きしたか全部まるごと思い出せないかわりに、H君が照れながら笑った顔だけは昨日のことみたいに心に刻まれています。勉強にはならなかった修学旅行で、せめてなにか持ち帰ったものがひとつでもあるかと言われれば、おばあちゃんに買って帰った生チーズと、この記憶がそうです。

 

あの夜から、はやいもので約20年経ちました。百人あまりの青春を夜通し運んだ寝台列車はもうありません。平成も終わって、令和になってしまいました。僕はそれ以来、始めたのが遅いからという理由で諦めそうになる度に、H君のことを思い出します。H君。入試直前まで先生が手を焼くような問題児だった彼が、人生を取り戻すために死ぬ気で猛勉強して進路を変えた、その事実。勉強するのに遅いことはない。スタートするのに遅すぎるなんてことはない。間に合わないかもしれないから挑戦すること自体をやめてしまおう、、、って諦めなくていいんだぞ、ということをH君はあの夜そこにいた僕たちにだけ教えてくれたんだと思います。

 

時代も変わって、僕も変わりました。嫁さんがいて、子供もいます。彼がこれから成長して、たとえば勉強していて壁にあたり、諦めそうになる日がくるかもしれません。パパ、どうしたらいいだろう。もし僕に頼ってきてくれるようなことがあるのなら、僕はH君の先生みたいなパパになりたい。

 

お前どうしようもねえけどとりあえず勉強はしようぜ、って。僕の大好きなお前だからね、どうしようもなくないけどね。どうしようもないことなんてないけど、たとえどうしようもない子になってても大丈夫だって信じるから。始めたのが遅かった、って後悔するんじゃなくて。遅かったけど、ダメかもしれないけど、やってみようぜ、なんつって。

 

そう言って、子よ、君が君の人生の主役なんだぞ、って。いつか教えてあげたいな、って、いまH君の話を思い出していたら未来がすこし楽しみになってきました。ついでに今年が終わる前に、なにか新しいことを始めてみようかな。

 

それでは、また。