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シャーロック第2話感想/誰も救われないのにすがすがしい話

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シャーロック2話観ました。1話も面白いなと思いましたけど、2話でその気持ちが深い確信にかわりました。めちゃめちゃ面白かった。

 

一言でいうと、すがすがしい話。でもよく考えると後味が悪い話。不思議ですね。誰も救われてない結末なのに、視聴後の余韻はただただすがすがしい。わけがわからないくらい美しいものを目にして、ほーっと溜息がもれて、心の中にひんやりした風がすーっととおっていく、説明できないけどなんだか気分がいい。本当に本当に不思議なドラマです。

 

感想はとめどなく溢れてくるのですが、ぎゅっとまとめて、僕が今回感動した見どころを紹介します。ディーンフジオカ、男性俳優のイチャイチャ、菅野美穂のラストスマイル、の3つです。

 

その1。次元干渉するディーンフジオカ

このドラマの魅力の半分以上は確実にディーンフジオカという才能に支えられていると思います。顔、肉体、声、視線、身長、演技プラン、現実離れした浮遊感、あと主題歌、ヴァイオリン。そのひとつひとつが粒の立った魅力であり、作品の面白さと密接に関わりあっていることは、視聴者の多くが感じていることでしょう。

 

そんな見どころの集合体ディーンフジオカが、画面のむこうから視聴者の次元に干渉してくるところがまず面白い。スポーツの中継で選手がカメラにむかってサインしてみせるオシャレパフォーマンス、あれを番組のタイトルを表示するときにディーンフジオカがやるんですよね。マーカーのキャップをさっととって、画面にむけて「シャーロック」って書く。鏡文字になってるからサッとカメラを手で追い払うようにして、ババーン!はい主題歌ー!はいCMはいりまーす!みたいな。あのオシャレオープニング、初回だけかと思ったら第2話でもやっててびっくりしました。

 

それから佐々木蔵之介に捜査の示唆をあたえて車からさっさとおりていくディーンフジオカ。後方で佐々木蔵之介がなにやら叫んでるけどノイズなど耳に入らず、画面のこちら、手前に、カメラ目線で、あやしく笑いながら、せせせ接近してくるうううう!!!!近い近い近い!ディーン近いフジオカ、近いよ!美が迫ってくるよ!画面に対するイケフェイス圧力高すぎんよー!ほわー、モニター割れるよー!でも、ああ、これサービスじゃん。。。。(ぽっ/////)

 

てな具合に、ディーンフジオカがそのディーンフジオカならではの絵になる感をあふれさせ、画面のこちらの視聴者にせまらんとしてくる次元干渉力が2話の見どころでまずあげたい点ですね。

 

その2。佐々木蔵之介も含むイチャつき

あとこれも大変良い点として、絵になる俳優がえらいことイチャイチャしているところです。ディーンフジオカはいうにおよばず、イケボとイケフェイスと優しさのみずみずしい融合体こと岩田剛典さんがワトソン役でバディ組んでてイチャイチャしてますし、そこにレストレード警部役の佐々木蔵之介がまるでホームズの元カノみたいな顔して「お前のことならなんでも知ってるぜ風」をビュンビュン吹かせながらベタベタしてくるとか、この3人の同棲生活っていうテーマだけで1時間観ていたいレベルのハッピー空間ですよね。観ていたい。ほんと。

 

その3。菅野美穂のラストスマイル

そしてこれ!これ!これ!未見の方のハードルをものすごく上げてしまうかもしれないけど余裕で超えてくるから安心していいよ!ってつもりで絶賛しますけど、シャーロック第2話は菅野美穂の演技を見てください。さいごのシーンです。最初から最後まで丁寧に見て、菅野美穂の最後の笑顔にふるえてください。マジでここに注目。すごい。本当にすごい。これ、撮影してるときカメラマンさん魂ぬけたんじゃないかな?って心配になるくらい。そこまでの49分はぜんぶこの1秒のために積み上げられてきたんだ!ってひざを打ちたくなっちゃう、しびれるような芝居が待ってます。

 

ドラマ作ってるプロデューサーはその晩めちゃめちゃ美味しいお酒飲んだろうな。あの芝居がとれたら、テレビドラマ一本分の制作費つぎこんでなおお釣りがくるよね。わかるよ。

 

ほら、あの椎名林檎のさ、ていうか東京事変のさ、群青日和のPVあるでしょ。あの映像のアウトロの最後、林檎ちゃんがギター鳴らしてジャジャジャーーーーぎゅギュギュ、のあとはにかんで笑うの、あれ、ものすごいキュンキュンくるじゃないですか。僕はあの林檎ちゃんのアウトロはにかみスマイルは人類が後世に残すべき歴史的笑顔の一つだと前々から思ってるんですど、カラオケ行くたびに群青日和(本人映像)を入れたくなっちゃうんですけど、その新しい1ページにね、シャーロック第2話の菅野美穂が刻まれたんですよ。ほんと。すごい。

 

まとめ

シャーロックはいいぞ。

シャーロックはいい。

ほんと、いい。

 

誰も救われないのにどうしてこうもすがすがしいのか。おそらくは、獅子雄が結末に満足しているから。心の底から、一片の疑いもなく、あの結末を愛している。その気持ちがディーンフジオカの目から伝わってくる。善悪?佐和子の死因?更生の是非?興味ない!ただ事実を積み重ね、突き崩した菅野美穂の豹変した瞬間、真実がみせる醜い美しさが堪能できた、あー満足だ、晴れやかな気分だ。これに説得力があるのがディーンフジオカのもつ魔力。ほんとにこの結末を楽しんでいる、だから共感できて、後味悪いはずなのに青空みたいな余韻が残る。

 

つくづく、すごいドラマだと思います。次回も楽しみです。第3話は地面師と対決?!なにそれすでに面白そう!

それでは、また。