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ドラマ:シャーロック・第1話感想/ディーンフジオカの目、声、ひげ

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なんだかすっかりディーンフジオカのことを書くブログになってきている今日この頃ですが、FODアプリでやっとドラマ「シャーロック」を観ました。今日はその感想を書きます。

 

いや、これが非常に評価の難しいドラマでした。

 

僕個人は、シャーロックホームズの原作への深い愛はなく、一般知識としてのホームズ像しかもっていません。

 

たとえば、

一瞥(いちべつ)しただけで人物の背景まで読み取るプロファイル能力をもつ。

倫理観より謎への知的好奇心が勝る。

少年探偵団を第二の手足として使い謎を探る。

千の犯罪事件の知識を用い、千一番目の事件を容易に解明する見識をもつ。

変装の達人である。

謎の日本式武術バリツの使い手である。

ということくらいしかホームズについて知りません。

 

で、今回のディーンフジオカ演じる現代ホームズは、プロファイル能力、倫理を度外視した知的好奇心、少年の協力者を駆使する、犯罪知識の収集家、付け髭の達人、バリツかどうかわからないけどサンドバッグを滅多打ちにして思考を整理する謎武術の熟練者であることが丁寧に開示されましたので、これはもうはっきり、シャーロックホームズ本人といってさしつかえないレベルの一致をみせました。

 

じゃあ、ディーンさんがホームズだから、それでドラマの評価をあげるかというと、ことはそう単純ではありません。総合的には面白かったのですが、その面白さの大部分はディーンフジオカに依っています。美形と、ちょっとクセのある演技と、あと謎のつけひげが面白いだけで、お話としてはちょっと納得いかないところも目立ちました。

 

だから結局のところ、壮大なディーンフジオカのPVとしてみるとこれは非常に秀逸で、その魅力が多面的に表現されてあふれまくる面白いドラマに仕上がっています。一方、ホームズものとしてみたり、ミステリドラマとしてみたりしようとした時、別の評価をせざるを得ないというのが正直な感想で、だから、評価が難しかったのです。

 

美点を凝視すると――つまり、ディーンフジオカだけに注目してこのドラマを見つめると、僕の脳はかなり興奮をおぼえました。

 

いままで僕はディーンフジオカを、「冷たい目の奥に、あたたかい炎を隠している人」と思ってきました。ところが、それは彼のもつ数ある演技プランのひとつにすぎなかったことが今回の発見でした。

 

ドラマ・シャーロックにおけるディーンフジオカの目は、それとはまったく違う種類の輝きをもっていました。僕が感じたのはこうです。

 

知的好奇心がとめどあふれる、未知なるものを暴きたくてたまらない目、です。

 

そこには冷たいとか温かいとか、そういう温度を予感させる表情はありません。ただ、知りたい。知りたくてワクワクしている、発見と理解の快感をもとめるあぶない人の目をしていました。

 

それから、彼の独特の声、というか話し方も耳に残って面白かったです。彼の繰るセリフに耳をすませると、音と音のあいだに、音になるかならないかの微妙な音がまざっているように聞こえます。特に、d音、s音の前後に絶妙な「伸び」が感じられ、これはディーンフジオカの癖なのかもしれませんが、どことなくエロい感じ、ねばっこい声に感じられてセクシーだと思えます。

 

あとは、ひげですね。前半の口ひげをすこし生やしている時がとくにセクシーで、知性と品格を感じさせるたたずまいのなかに、さりげなくワイルドさをにおわせるルックスになっており、正体をつかみにくいミステリアスなキャラクター像を伝えるのに効果を発揮していたように思います。

 

終盤のつけひげ変装については、どうやら同じくディーンさん主演の「モンテクリスト」視聴済みファンからすると拍手したくなる演出のようですが、これは僕は未見なのでぶっちゃけギャグシーンのつもりなのか???と思っちゃいました。まだまだディーン修行が足りませんでした、不覚。

 

とりあえず、第一話感想はこんなかんじです!

だいぶ出遅れて書き始めたので急ぎモードでまとめました!

 

予告をみたかぎりだと2話のほうが内容も面白くなりそうでいまから期待です。

それではまた。