ハースストーンと愛妻、あと好きなもの

3児の父・社会人ハースストーンファンの趣味と備忘録

ゲームに熱中しすぎた僕を、妻はどう見ていたか?

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こんにちは、macomoです。
今日はハースストーンのことを書きます。


8月、9月はハースストーンにはまりすぎました。7月末に初めてのレジェンド到達を味わってからというもの、RPGのクリア後のやりこみゲーみたいな気分でますます楽しいハースストーンの世界にのめりこんでいきました。

 

その反面、妻の表情は曇っていきました。

 

すこし前までは「いっしょにクエスト消化しよう?」とさそってくれていた妻でしたが、最近では「ラダーやってるんだ。がんばってね」と、まるで応援してくれているかのよう。

 

でも、ふとしたときの表情は、けっして心から応援しているふうではありませんでした。僕は彼女の眉根による不機嫌のシグナルからなにかを悟りました。それは、僕がゲームに熱中しすぎ、ということでした。

 

というわけで、今回は、趣味に没頭しすぎた僕と、そんな僕のすぐそばで警告を鳴らし続けてくれていた妻のことを書きます。いいかえると、ハースストーンにお熱だった僕を妻がどんなふうに見ていて、見られていた僕はその視線からなにに気づいたか?みたいな話です。まあ、こんな馬鹿なやつもいたんだな、と笑ってやってください。あと、先に宣言しますが、妻、いまは猛烈に反省しています! ほんとうにごめんなさい! では、そんなかんじで、はじめます。

 

自戒その1:家族がおろそかになるならゲームはほどほどに

もうこれ。いきなり、これにつきます。ゲームは熱中してもいいけど、妻をさみしがらせたらあかんのです。妻もそうだし、子供も、父母も、親戚も、頼りにしてくれる人がいるなら彼らを悲しませたらいけません。

 

今回の場合、妻は絶妙なシグナルを段階的に発してくれていました。最初は「一緒にやろう?」と言ってくれていたのに、次第に「クエスト消化につきあってよ」と条件付きの夫婦ストーンを提案してくれるようになり、やがて「好きなデッキ使って私をコテンパンにしていいよ」と僕都合100%の話をもちかけてくれるようになっていきました。なにそれ、女神かな?こう書くと一見「ゲーム夫に理解のあるかわいいお嫁さん」というかんじですが、真実はちがいます。

 

「ゲーム夫に理解はあるけど、ゲームにのめりこみすぎる奴は話が別。あからさまには気付かれないように静っか~にキレつつあるんだけど、まあ配偶者だし? いちおう見放していくにしてもせめて段階的にしてあげるし、なんならシグナルも送ってあげなくもないけどそこまであんたが気が付かないなら承知しないわ、と内心で思っている可愛すぎるお嫁さん」というのが僕の分析です。僕がそのことに気が付いたのは、妻の見かけ上の理解度が頂点に達した「ラダーがんばってね」という応援の姿を見た時でした。

 

思えば、これは妻なりの「秘策」でした。巧妙に一ターンずつ張った、日常のなかのトラップカードでした。この意味に気づくかしら? じゃあ、この手の意味は分かるかしら?

 

僕はそのことごとくを踏み抜きました。爆発罠もヘビ罠もネズミ罠も、ぜんぶきれいに踏み抜いて、踏んだことに気づかずに自分の手札だけ見ている雑魚プレイヤーみたいな男になりさがっていました。本当の底辺プレイヤーは自分のミスプレイに気づかないとはよく言ったもので、僕は妻という人生の熟練者を相手取り、あまりにも初心者プレイをさらしまくっていたのです。

 

ひととおり背筋が寒くなって、おそまきながら今ならわかります。

 

「一緒にやろう?」→夫婦で遊ぼうよー。

 

「クエ消化しよう?」→メリットないと遊んでくれないの?

 

「コテンパンにしていいよ」→ラダーじゃなくて私も見て!

 

「ラダーがんばってね」もう知らん。

 

こういうことだったんだろう、と。

 

本当に反省しています。このお粗末なプレイングはハースリプレイにものってないので、ここに永遠に記録しておきます。妻、ごめんなさい!


自戒その2:レジェンドはぜんぜん簡単なんかじゃない

そして、この経験(まわりのことが見えなくなるくらいの熱中)を通してもうひとつ学んだことは、あらためてハースストーンのレジェンド到達ってすさまじく難しいことなんだな、ということです。

 

特に、一度レジェンドにいったことがある、くらいの僕のようなハースストーンプレイヤーにとって、「もう一回レジェンドにいくのなんて造作もないこと」というのはまったくの勘違いでした。


よく、レジェンドにいくだけなら勝率51%でも試行回数をめちゃめちゃあげれば必ずいける、みたいな話を目にしますが、よしんばそれが真実だとして、その試行回数をレジェンドいくまで上げまくるということがとてつもなく大変なんです。

 

なにが大変って、それだけたくさんの時間をゲームに割くことで、家族から白い目をむけられたり、さみしがらせてしまうことが、たいへんたいへんに大変なんです。


たとえば極端に、レジェンド到達までに501試合が必要だとします。ランク5の底から始めたら、25回勝ち越さないといけません。

ということは、算数で計算して

 

2X+25=501
X=238

 

263勝 238敗

 

が必要です。

これだと、勝率52%ですね。

1試合を仮に7分として、3500分。

時間にして58時間。

 

ええええ、一ヶ月に ご ご ご ご 58時間ハースストーンやるの!?

 

寝ずにやったとして二日半!むりむり!

 

実際の試合時間はもっとかかることもあるので、うっかりするとレジェンド到達所要時間はもっともっとかかります。ちなみにこの計算にあてはめて考えると僕自身がどれくらいの時間をつぎ込んできたかうっすら分かるのですが、このブログは妻も読んでいるので怖くて書けません><

 

ともあれ、勝率が安定しないなかでレジェンドを目指すというのは、時間であらわすとけっこうえげつない感じになりますね。

うまい人なら二けたの試合でレジェンドいけちゃうんでしょうか。凡人には想像もつかない世界です。


自戒3:スマホでだらだらやらない

勝率52%くらいだと、妻に心配をかけてしまうくらいののめりこみ具合になってしまうということがわかりました。これはいまのままの僕には無理な話だと思います。

 

この問題=時間かかりすぎ問題を避けるには、「勝率をきちんとあげる」か「短時間で決着をつける」というふたつの目標が必要になります。

 

僕が勝率をあげるのに必要な方法はじつははっきり分かっていて、スマホでだらだらハースストーンをしない、ということです。楽しくてついすき間時間にやりたくなっちゃうのですが、シビアに勝ち負けを追いかけたい場合、スマホでのプレイはむいていないなと思います。通信不安定での負けも数えると少なくなく、記録をとりにくいので試合の反省が充分にできません。そんなしょうもない一敗も、取り返すためには二勝必要なんです。それももっともっと深刻に受け止めなければいけません。時間がかぎられているならなおのこと、通信きれ負けで笑っている場合じゃない、ということです。

 

いっぽう、パソコンでやるとシンプルに勝率あがります。チーム内の大会に参加するときは絶対に負けたくなかったので必ずパソコンからプレイすることにしていました。それくらい体感的にもパソコンからのプレイのほうが強いというイメージがあります。ぷつんと接続が切れることも有線PCではまずありません。

 

そこまでわかっていながら、一ヶ月のプレイ時間のほとんど大半はスマホからのプレイになっているのが現状です。分かっているけどやめられないのは、子供をねかしつけたあとにパソコンを起動すると起こしちゃうかもしれないから夜中は接続しづらく、寝静まった子のそばでじっとしたままプレイするのに都合がいいのがスマホだからです。

 

ただ、これも本当はいいわけにすぎないのかもしれません。本当に本当に実力に自信があるなら、レジェンドチャレンジのための所要時間をシビアに見極め、パソコンでのみそのプレイ時間にあてる、というスタイルにすればいいだけのこと。それができないのは、自分の安定勝率を正確に把握しておらず、勝率60~70%前後の少ない試合数で25回勝ち越せるビジョンが見えないからかもしれません。

 

これについてチームメイトのTonpyさんは、「カジュアルとランク戦を使い分けている」と言っていました。いわく、外でスマホでやるときは主にカジュアルで練習し、集中してできるときだけしかランク戦にはいかないようにしている、と。そのスタイルできちんと9月にレジェンドを達成している彼の言葉なので、説得力充分かと。


自戒4:ランク1を目標にする

それから、レジェンドチャレンジをするにあたって考えを改めることがあるとすれば、レジェンドになることにこだわりすぎないようにしたい、ということです。

 

少なくともいまの僕の実力では、毎月安定して、少ない試合数でレジェンドになるのは無理です。足りないものが多すぎます。ツイッターを見ていると毎日のようにレジェンド報告があって、フレンドにもちらほらレジェンドがふえて、月末にちかづくにつれてそれはどんどん顕著になって、僕は焦って焦ってたまらない気分になります。どうして僕はレジェンドになれないんだろう。また取り残される。また追いつけない。そんな気持ちで、いもなしないはずの敵に対抗心をもやしては一人相撲をとってしまっています。さがせば無限に対戦相手がいるハースストーンという世界なのに、僕は戦うべきじゃない敵を相手にしている、そんな滑稽さです。

 

妻の表情のかげりは、その悲しみは、じつはそんな僕にこそむけられていたのではないかと、いまはそう思います。「もっとハースストーン楽しんだら?」と。

 

そこで僕は頭を打って反省し、ひとまず僕にとっての目標を下げることにしました。毎月レジェンドに行きたいと考えていましたがそれはやめ、当面は毎月ランク1到達安定を目標にしよう、と考えています。

 

レジェンドとランク1には大きな違いがありますが、ランク1とランク2にも決定的な差があります。月内にランク1に一度でもタッチすれば、翌月のランクリセットを経てもランク5からスタートできるのです。ランク5というのは上位ランク帯の底にあたり、そこで何回負けてもランク6には下がりません。でもランク2ではそうはいきません。もうひとつ下のランク帯に属するランク6からスタートになるため、最悪ランク10まで下降する可能性があります。だから、目標はランク1。そこまでいったらとりあえず満足。あとはボーナスタイム的にハースストーンを楽しもう、と。

 

客観的にみて、まだランク1安定もむずかしい僕ですが、やがてはレジェンド安定をしてみたいと思う身の回り道としてはちょうどいいかな、とも思います。

 

逆にそうでも思わないと、楽しいはずのハースストーンが、焦りや、くやしさ、情けなさで楽しくない感情のほうが多くなってしまいます。自分の実力を真摯に見て、おごらずに勉強を続けたいです。たぶんそのほうが、妻も安心して親善試合を楽しんでくれるんじゃないでしょうか。

 

 

まとめ

以上、僕の反省と自戒をこめた、妻への謝罪でした。

ここ2ヶ月のレジェンドチャレンジが失敗したことの報告でもあります。

いやあ、むずかしいね。あらためて思うけどレジェンドって超むずかしい。でも、失いかけた妻とのハースストーン時間をとりもどすことのほうがどう考えても難易度高いんですわ。えーっと、ちょっと、これからスイーツ買って帰ろうと思います!

 

それでは、また。