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映画・記憶にございません!感想/ディーン・フジオカに弱点はございません!?

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こんにちは、macomoです。

今日は映画のことを書きます。

 

三谷幸喜監督最新作「記憶にございません!」を観てきました。

 

kiokunashi-movie.jp

 

natalie.mu

 公開初週~第二週まで連続で、週末観客動員数が1位を記録しているようでやっぱりヒットしているみたいです。

 

で、さっそく観てきたのですが、これが大変面白かった。僕は三谷幸喜の映画が好きで、たぶん映画になっているものは全部観ていると思うのですが、その中でも上位に入るくらい面白かったです。

 

個人的なランク付けでいうと、

 

1位:マジックアワー

2位:有頂天ホテル

3位:記憶にございません! ← ここ!

4位:ラジオの時間

 

くらいの感じです。

 

あと余計なことをいうと、「清洲会議」とか、「ステキな金縛り」は個人的ランク下位の映画だったので全盛期はもう過ぎてしまったのか!? とか生意気なことを思っていましたが、いやいやいやいや、新作めっちゃ面白いじゃないですか。まだまだ全盛期です。

  

ということで、今回は映画楽しかった勢の観点から、映画「記憶にございません!」のネタバレなし感想を書きます。

 

動員もよく、評判も好評なのでいちいち僕が書かなくても全人類が観にいったほうがいい傑作に決まっているんですけど、行こうかどうかあとちょっと迷っている方の背中をそっと一押しするために、僕の心に残ったおもしろポイントを書いていきます。

記憶にございません!3つの見所とディーン・フジオカ

僕が観たかぎり、この映画の魅力はおおきく3つありまして、その3つのことを順に書きます。さらに3つの大きな見どころのあと、もうひとつの特大の魅力を書きます。それはディーン・フジオカのことです。僕の心にぶっ刺さった、この映画のいいところ3つ&一人の色男のこと。それでは、よろしくお願いします。


その1:この小池栄子を見よ!

まず、いきなり脇役の話をしますが、小池栄子が主役を食ういきおいでものすごく良い役を演じています。序盤、中盤、終盤までひたすら魅力をふりまきまくっています。言うならば、小池栄子無双です。

 

もうね、小池栄子が映っているだけで面白い。味方陣営でもっともチャーミングなキャラクターだし、それが小池栄子のルックスとぴったりマッチしているんです。あと髪型が可愛い。

 

かつてテレビドラマ「リーガルハイ」で生瀬勝久演じるライバル弁護士、に仕える美人秘書の役をやっている小池栄子を見たとき、この人めっちゃ芝居うまいやん!と感心した記憶があるのですが、これまた今回の映画でもしみじみそう感じました。

 

とくに、偉い人の権力に振り回される苦労人の巨乳インテリ女性役をやらせたら、小池栄子に置き換えられる女優って日本にほかにいないんじゃないでしょうか? それくらいハマり役で、嫌みがなく、すごく印象の良い役を演じています。この映画の見どころのひとつに数えられる、女優・小池栄子の姿と可愛い髪型を観るためだけでも映画のチケット代くらいの価値は絶対にあります。


その2:中井貴一が三谷コメディの主演になった!

主演:中井貴一。

 

これだけで、三谷映画好きとしては拍手を送りたい気持ちになります。

中井貴一はいままでも三谷映画にちょいちょい出演していて、三谷幸喜のそうとうお気に入りな役者さんだということはそれとなく分かっていたのですが、それがいよいよ主役です。 

 

僕のおぼろげな記憶では、たしか三谷幸喜がなにかのインタビューかエッセイかで、「夢は、いつか中井貴一を主役にした映画を撮ること」と言っていました。「彼のための本(脚本)を思いついたら絶対に彼の映画を撮るんだ」と。どんだけや。どんだけ中井貴一好きか。三谷幸喜からの重い中井貴一LOVEは、それはそれで観察対象として興味がつきないのですが、まあ今回は置いておいて。

 

僕はこの話を聞いて以来、ずっと中井貴一が三谷映画の主演になる日を待っていました。大好きな監督が最も信頼する名役者に、監督自身が役をあてて、その人の魅力を最大にできる映画を撮る。これで面白くならないわけがありません。

 

はたして、映画はもちろん超面白かった。

期待を超える中井貴一。

予想を上回る中井貴一。

走って、叫んで、飛んで、腰をくねらせて困惑してうなだれる中井貴一。

中井貴一を料理するなら、こう。

これが正解。正解の中井貴一。

つまり、最高の中井貴一。

 

ああ、そうか、これが三谷幸喜の夢だったのか。

夢が現実になるってのはこういうことか。僕が役者さんだったらこんなに嬉しいことはないだろうな。どことなく、中井貴一の身体が喜んでいる。そんな、お芝居の幸せがスクリーンから伝わってきます。


その3:終盤のたたみかけに泣こう!

ストーリーに関して言えば、終盤、うっかり涙腺にきました。うるうる、うるうる・・・! 感動です! 主役の総理大臣が妻にむかって叫ぶ感動の展開。思っていることを素直に、ストレートに、大声で伝えることの気持ち良さたるや、ひかえめに言って最高です。

 

僕はこういう「人目を気にせず、大切な人のために本当に言いたいことを告げる」というシチュエーションが大の大の大好きで、現実ではなかなか自分でできないからこそ、いいなぁ、と憧れます。しかもこの手のシチュエーションは、「言ってはならない状況」であればあるほど燃えますし、「観ている人数」が多ければ多いほど感動的になるなぁ、と思います。

 

ネタバレを避けたいのでこまかくは書けないのですが、言ってはならない感も特大で、見ている人数なら日本全国だ!と、僕的な盛り上がり条件をこれでもかと満たしているので涙がこぼれそうになりました。とにもかくにもシチュエーションの設定がお見事としか言いようがないんです。ギリギリ、ほんとギリギリ、僕は涙はこぼれなかったのですが、おなじスクリーンを見つめるお客さんのなかから鼻をすする音がいくつも聞こえてきました。

 

泣くことが目的の映画ではありませんが、大好きな女性を失いかけたことがある人、愛しい人の気持ちが離れてさみしい想いを味わったことがある人には、ただのコメディとは思えない種類の気持ちを抱ける映画になるはずです。

 

で、ここからが本題です。

 

ディーン・フジオカなんなの?人類なの?

これどうしても書いておきたいのですが、ディーン・フジオカって人類なんですか? かっこよすぎません? あのルックスで、あの配役で、あの眼鏡。っていうか、

 

エッッッッッッッッロ!!!!!!

 

もう、歩く色気。さながら、姿あるセクシー。

だって、声がエロい。

視線がエロい。

のどぼとけがエロい。

なのに、さわやかさも失わないとか、完璧超人すぎませんか? なんなの、ほんとうに。僕、男性ですけど、ディーン・フジオカって惚れ惚れするほどかっこいいなぁ、と思っちゃいますもの。

 

う~ん、目かなあ? 魅力は彼の目にあるのかな。

視線がキリッとしてるんだよね。それが怖いかんじもありつつ、でも優しい。

よく、目の奥が笑ってない人、って表現があるけど、ディーン・フジオカは逆。目の奥があたたかい。クールな役をやっていても、この人の根っこにあるのは優しさなんだろうな~、てな錯覚につい陥っちゃうくらい、性格良さそうな感じが横顔から読み取れるんです。

ディーン・フジオカに弱点はあるのか?

いや、前々からね、ディーン・フジオカっていう男を見るにつけ完全無欠すぎて頭が混乱しちゃうんですけど、ディーン・フジオカの弱点を見つけられないくらいの観察眼しかない僕だから毎月安定してレジェンドランクに到達できないのかなとか錯乱がとまらないんですけど、本当にディーン・フジオカって弱点あるんでしょうか。

 

いや、だってね、僕の祖父がそのむかしアニメのドラゴンボールの魔人ブウ編を一緒に見ながら「孫よ、どんな敵にもからなず弱点はあるもんなんだ」って言ってて、弱点がないっていう設定の魔人ブウにもミスターサタンっていうとんでもない弱点があったんですけど、だからその言葉をいまもかたく信じているんですけど、どの角度から見てもディーン・フジオカってパーフェクトすぎて弱点らしい弱点がないじゃないですか、チートじゃないですか、弱いところあるんですか? ないですよね、天は二物も三物もディーン・フジオカに与えすぎですよね? マジでかっこいい。

 

しかもあれでプライベートでは育児にも協力的なアットホームなパパをやっているとか、転生を何周くりかえして善行積んだらディーン・フジオカにジョブチェンジできるんですか。

 

ディーン・フジオカがその他の人類のためにもてる才能をきちんと生かしてこの世に楽しい映画を送り出してくれている事実。ありがたいことです。現代に生きる幸福を数えていけば、ディーン・フジオカがいま生きていて、映画界にいるということを僕はあげたい。ちなみに、人生の不幸は僕がディーン・フジオカじゃないことです。ちぇっ!

 

イケメンと眼鏡のシナジー

そうそう、この映画の見どころでした。見どころは、ディーン・フジオカwith眼鏡。超イケメンに眼鏡があわさって最強に見える。なんなのこのシナジー。ディーン・フジオカのセクシーさに眼鏡かけたらだめでしょ、反則でしょ。反則でした。超いかす。鬼かわいい。かわいいっていうか、キュンとするわ。僕は百万回生まれ変わってもディーン・フジオカになれないことくらいわかっている分別ある男なので、せめて眼鏡になりたいです、お願いします。あ、それもだめ、できないの? まあできなさそうではあるな。じゃあ眼鏡でいいです。もう、おディーン様の眼鏡になるのが高望みで分不相応という話なら、いっそそれでいいですので。ただもう、おディーン様の眼鏡じゃなくてもいいから、せめて眼鏡にさせてくださいよ。生まれ変わって、僕は眼鏡になる。おディーン様関係なくていいから眼鏡になりたい気がしてきた。いや、待て、落ち着け。別に眼鏡にはなりたくないわ。

 

とにもかくにも、ディーン・フジオカが黒いスーツびしっと着ておしゃれに眼鏡かけてて総理大臣の右腕となるとか、配役も演技も完璧すぎるのでぜったいにここはスクリーンで目に焼き付けるべきだと思うんです。

 

まとめ

見どころを大きくわけると、こんなかんじです。

 

ディーン・フジオカがすごい。

ディーン・フジオカがいけてる。

ディーン・フジオカが眼鏡。

 

もちろん小池栄子無双っていうのもぜんぜん嘘じゃなくて、小池栄子ファンなら10回観にいっても楽しめる映画になってます。いい女優さんだな、って。巨乳タレントだったのはいいかげんもう昔の話で、いまはほかに替えがきかないオンリーワンな演劇人になっていると思います。でも、ディーン・フジオカのファンでもなんでもなかった僕が、この男やっぱやべえな、って気が付いちゃう映画だったのでついそのことをめっちゃ書いてしまいました。

 

あと、この文脈で書くと急に説得力なくなっちゃうけど、中井貴一は本当に本当にはまり役でした。憲政史上最低最悪の総理大臣が、記憶をすっかりうしなって善良な市民になった(けど権力はそのまま)というありえない役を、まるで実在の歴史人物めいたリアリティで演じきっています。なかったはずの、でも、あってほしかった最悪の日本史に笑って泣けてすっきりする。こんなすごい映画、いままでに観た記憶がございません。

 

それでは、また。