ハースストーンと愛妻、あと好きなもの

3児の父・社会人ハースストーンファンの趣味と備忘録

ハースストーン上達の経緯(その2)「社会人チームとの出会い」

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こんにちは、macomoです。

 

今日は昨日の記事の続きを書きます。

ハースストーンを孤独に楽しんでいた僕のところに妻が参加してきてくれて、もっともっと強くなりたい、ハースストーンのラダーに挑戦したいという気持ちをたしかなものにするまでのお話でした。

 

昨日の記事はこちら↓

 

今回の記事は、ランク25から15まで上がれるようになったけど、そこから先になかなか進めなかった時に訪れたもう一つの転機のことを書きます。

それは、ハースストーンを楽しむ社会人メンバーで構成されたゲームチーム「What's up」との出会いのことです。

成績が伸び悩み、上位ランクには恐るべき強豪プレイヤーひしめく人外魔境が広がっていると思い込んでいた僕でしたが、彼らと出会ったことで不安はやわらぎ、もう一度ラダーに取り組む勇気を得ました。今日は、チームに参加できた当時のことを振りかえりながら、彼らへの感謝や、同じゲームを楽しむチームに所属できたことの良い影響を中心に書いていきます。よろしければお読みください。

 

社会人チームと知り合う

 またまた最初のきっかけは妻でした。僕がフレンド0人のソロハースストーンを長いあいだやってきた状態をしり目に、彼女はハースストーンのソーシャルな側面に積極的にアクセスしていきました。ツイッターをつかって情報収集をし、ハースストーンを楽しんでいる人たちのツイートを見ては彼女なりにこのゲームの面白さを吸収していっているように感じました。リリースからおよそ4~5年もほかのプレイヤーと接点を持とうとしなかった筋金入りのぼっちな僕をさしおいて、「ゲームって人と楽しんでナンボでしょ?」とばかりに、僕とはちがう面白さをハースストーンに見いだしていく彼女。ほどなくして、そんな妻の様子がある人の目にとまりました。

 

それが、チームWhat'sUpを率いるリーダー・がっちゃんでした。

 

彼は、がっちゃん炉端という交流の場をもうけ、社会人ハースストーンプレイヤー同士の絆をつなぐために力を尽くしている男です。そんな彼がチーム拡大のために新メンバーを探していた時、初心者で、女性で、楽しそうにハースストーンをしている僕の妻をスカウトしてくれました。妻はしばらく悩んでから、そのお誘いを受けました。

 

後から聞いた話では、妻は「気取ったぼっちのふりして本当はただ友達をみつけられないだけのかわいそうな夫さんのかわりに、夫さんでも仲間にむかえてもらえそうな雰囲気のグループだからまず先に自分が加入してみようと思ったの」と言っていたので、僕はこの出来すぎた妻に感謝を捧げ続ける人生を歩むことになりました。

そんな妻のありがたい計らいのおかげもあり、僕は彼女のおまけとしてチームに所属することができました。

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今年の3月のことなので、いまから5ヶ月前のことです。

 

生身の人間、血の通った上位者

さて、チームに入って一番に感じたことは

 

おーー、人間だ。。。!!!!

 

でした。

 

What'Upのメンバーにはレジェンド到達経験者がごろごろいて、上手いし、強いし、とっても物知り。だけど、ひとりひとりは本当にどこにでもいる善良な社会人で、常識的で、やさしくて、それぞれがそれぞれのペースでハースストーンを楽しんでいました。

その頃、むやみやたらにラダー上位者を怖がり、人知をこえた悪魔的プレイヤーしかいないんじゃないかなんて思い込んでいた僕は、彼らとふれあうことで心のもやが晴れていくのを感じました。

目の前にいるのは僕よりはるかに強いレジェンド到達者たち。だけど彼らは鬼や悪魔でもなんでもなく、血の通った温かい人間だった。

そう分かった途端、レジェンドに到達するのに狂気なんかいらない、常識的な努力と基本的な知識があればいいのだということが実感をともなって理解でき、とてもホッとしたことを覚えています。

 

実演が理解を深める

チームのメンバー同士がDiscordで通話しながら練習試合をしているところを観戦して、僕は色々なことを知りました。それまでテンポとか、トレードとか、聞いたことはあるけどいまいちよく理解していなかった用語の意味がグングン分かるようになっていきました。そうか、それってこういうことだったのか!強い人があたりまえにしていることを僕はちっとも知らなかった。それまでのゲーム観がひっくり返るような、目からうろこがボロボロ落ちる感覚のオンパレード。実際にプレイする様子を見ながら用語の説明を聞くと、理解の深さが全然違いました。

 

たとえば僕はこんなことを教えてもらって大興奮した、という分かりやすい例がひとつあります。

 

グレイシャル・シャードは攻撃のカード

奇数ハンターがまだ現役だった当時、グレイシャル・シャードというカードのプレイタイミングについて実演をしてもらったときのことです。

 

グレイシャル・シャード

1マナ 2/1 雄叫び:敵1体を凍結させる

 

僕はそれまでグレイシャル・シャードは、対戦相手が大型ミニオンを出してきたらそれを動けなくしてこちらの被ダメを少なくするための防御カードだと思っていました。だから序盤でマナが余っても温存することがあったし、他のミニオンがいればそれを先に出すなどしていました。

ところが、チームメイトはこれを攻撃のカードだと言いきりました。

え、一体どういうことなんだろう? 

 

いわく、盤面から判断して相手の次のターンでこちらの攻撃力の高いミニオンが殺されそう、しかも相手の小粒ミニオンで有利に処理されてしまう(トレードされてしまう)と予想できる、だからそれを狙う敵の小粒ミニオンをさっさと凍結させることで自分のミニオンを1ターン守り、次と、その次のターンにも攻撃を繰り返せる可能性を残すために使うのが効果的、という。

 

って、理由ながーーーーーーっ!!!! すごっ! 1枚のカードを使うのにそんなに考えてるの!?

いや、っていうか、グレイシャル・シャードって小粒ミニオンに使ってよかったのー?! 小粒でこちらの強いやつを倒されることが不利なトレード?!それを防ぐという視点であえてグレイシャル・シャードを攻めに使うってこと? 反対にこちらが小粒1枚で相手の大きいミニオン倒せたら有利トレード??トレードって今までぜんぜんわからなかったけどそういうこと?数字の大小で都合がいいとか悪いとかそんなシンプルなことだったの?????えーーーー????

 

 

はあ。

そっか。

なんか、分かった。

ハースストーン、分かったわ。

っていうかカードゲーム分かった。

分かっちゃったわ。

 

相手の体力を先に減らしたら勝ちなんだ。だから先に減らしきるために効果的なことを色々考えてその引き出しを増やして理由を説明できるようになるのが強くなるってことなんだ。

改めて考えると、たしかにグレイシャル・シャードは攻撃のカードだ。

自陣ミニオンの生存をサポートし継続打点をのばすことで相手に与えうる総ダメージをすこしでも多くするための攻撃カード。そんな使い方ぜんぜん知らなかった。知らなかったけど、知ってしまえば分かる。分かるし、できる。応用もきく。全てはグレイシャルシャードなんだ、防御のカードだと思い込んでいたけど本当はそうじゃない、色んな使い方があるかもしれないんだ。分かった。分かったわ、僕、カードゲームやっとやっと分かったわ。

なんだか強くなった気がする。

そしてそれは勘違いではありませんでした。

 

ランク15→自己ベスト大幅更新・ランク5へ

得た気付きを胸にもう一度ラダーへ挑みます。月内にランク10をめざしてひたすら頑張りました。チームリーダーのがっちゃんが組んでくれた鬼強奇数ハンターのおかげで星がすいすい獲得できたので楽しくて楽しくてたまりませんでした。

ちょうどチームのオフ会があって、そこでがっちゃんたちから対面コーチングを受け、改めて奇数ハンターの基本的な戦い方をレクチャーされたのも超大切でした。有利トレードとは何か、言葉の意味がやっと分かって、丁寧に実践するだけでランク15の壁はあっけなく越えられました。

そして自分でも信じられないことですが、チームに所属したその月内にあれよあれよと成績を伸ばしまくり、自己最高記録のランク5へ到達。

 

目標ランク10とは……!? シーズン報酬の宝箱が5年やってて一度も見たことないくらいキラキラしてて、これがランク上位の世界なのかと感動しきりです。そして自分の考えが間違いではなかったと、来た道を振り返って思います。

やっぱりラダーに狂気なんかいらない。常識的な努力と基本的な知識、それからいっしょにハースストーンを楽しむ仲間がいればそれで十分。

そんな当たり前だけど大切なことを気づかせてくれたチームへの感謝をこのブログに刻んでおきます。がっちゃん、そしてすべてのチームメイト、あとでこひさんと妻。改めて、ありがとうございました。

 

さて、いきなりランク15から5までジャンプアップした僕は次にこう思うようになりました。

 

レジェンド行けるかも!!!

 

ついこの前までラダーなんかぜったいやりたくないマンだったのが、たまたま周りの人に恵まれて急成長してみたら、今度は欲をかくようになってしまいました。

 

今の自分なら、レジェンドはすぐそこなんじゃないか。でも、その考えがいかに浅はかだったか、これから3ヶ月かけて苦しみを味わうことになるのですが。。。。そのお話と、顛末、つまり本当にレジェンドに到達するまでのお話は…………また次の更新までお待ちください。

 

続き

ハースストーン上達の経緯(その3)「レジェンドになる」